与えずして得るものは。
愛を求める少女が居た。
可愛い振りが得意な少女は
男性に困ることはなかった。
ある日少女に特別な人ができた。
少女は愛を求めている。
特別なその人は
惜しみなく少女に愛を与えていた。
「好きだよ」
「可愛いね」
「ずっと一緒に居よう」
少女は愛を求めていた。
同様に特別なその人も愛を求めていた。
しかし、少女は与えることを知らなかった。
特別な人は次第に価値観を失っていった。
「君にとって僕は何??」
少女は一人になった。
愛を求める少女。
可愛いふりが上手な少女。
繰り返す アリジゴク。
―――END―――
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